「日吉神社」筑後市野町 桜の木 筑後市指定文化財あり
野町の日吉神社は大山咋神(おおやまくいのかみ)または大国主(おおくにぬし)が祀られた全国各地に約2,000社あるとされる日吉神社のひとつです。
以前は日吉神社と書いてひえじんじゃと読んでいたようですが現在ではひよしじんじゃという読み方が広がっており、特に問題ないようです。
野町の日吉神社に関しても地元の方は殆どの人がひよしじんじゃと読んでいるとの事でした。
筑後市野町の日吉神社の鳥居の種類は明神鳥居で明治十五年に奉献されたもののようです。
鳥居から拝殿に続くこの道は以前は石畳であったようですが老朽化によって破損が酷い状態となっていたのでコンクリートで全体を補強し、現在のような形になったとの事です。
拝殿の左右には狛犬の像があり、本殿にはさい銭箱や本坪鈴(ほんつぼすず)、本坪鈴についた鈴緒(すずお)があります。
拝殿内部の右手側には平成7年1月に鈴を奉納した奉納者の名前などが記されています。
拝殿内部の正面の上側にもこのようなものが飾られています。
神社の敷地内には「ブランコ」「滑り台」「箱型ブランコ」の3つの遊具があります。
以前は椅子に座って回転させる変わった遊具もあったのですが安全上の理由から撤去されてしまったようです。
強い台風などで弱っていた大木が多数倒れてしまったとの事ですが神社の敷地内には現在も多くの木が茂っていて、写真の通り、自然豊かな神社となっています。
また、春の時期には上記の写真のように神社の西側などにある桜の木が開花します。
桜の木の写真
筑後市指定文化財について
日吉神社の本殿の西側には石祠があり、石祠の隣にある金属板には以下のような表記があります。
金属板に書かれた全文を以下に記します。
筑後市指定文化財
種別 有形民俗文化財
名称 社日神石祠 同神像
指定年月日 昭和六三年一月二十九日
所在地 筑後市大字野町八〇九番地 日吉神社内
この石祠は 寛政二年(1790年)に下野町の産子らが奉納したもので、右外壁面に「寛政二庚伐歳正月吉徉日」左外壁面に「施主下野甼産子中」の銘があります。社日神像を収める石祠としては筑後地方で最も古いものです。
また、神像は、右手に笏を持ち、左手で籾袋を左肩にかつぐ社日神です。当地方の社日神は文字塔がほとんどで、このように神像を収める例は数少ない。
この石祠と神像は、当地方の社日信仰を知る上で貴重な資料といえます。
以下、石祠の写真です。
石祠の右側面の写真
石祠の正面の写真。
石祠の左側面の写真。
上記の神像の写真を見て違和感を感じる人もいると思いますが、実際、現在飾られている像は本物ではありません。諸事情により、普段は代わりの像が飾られています。
▲日吉神社のイメージ動画です
日吉神社はあまり目立たない場所にあり、同じ地域に住んでいる人以外にはあまり知られていないスポットですが立派な本堂以外にも筑後市指定文化財や桜の木などもある魅力的な神社となっています。
以上、筑後市野町にある日吉神社(ひよしじんじゃ)のご紹介でした。
名称 | 日吉神社(ひよしじんじゃ) |
住所 | 〒833-0032 福岡県筑後市野町807-1 |
駐車場 | 無し(近くに野町ふれウンド交流館の駐車場があります) |