「熊野神社」福岡県筑後市熊野

ハイヌくん
今回は筑後市熊野にある神社「熊野神社」を紹介するよ!
駐車場について
駐車場
門の前にある参道の東側に駐車場があります。こちらの駐車場には南側からは入る事ができず、東側から入る事ができます。
鳥居から拝殿まで
南側にある鳥居(明神鳥居)
鳥居から門までの参道

右手側に熊野神社の駐車場が見えます。 この駐車場のスペースは「鬼の修正会」の開催日は大松明を置くスペースになります。「鬼の修正会」の時に車を駐車する際は熊野神社の南側にある小学校の内部などに駐車する事になります。


左右に木が植えられていおり、この日は「奉寄進」と書かれた提灯も左右におかれていました。

門の内部に「熊野宮」と書かれた扁額が見えます。

門の内部の「熊野宮」と書かれた扁額
門の内部に置かれた赤い服を着た木の像
門の内部に置かれた黒い狛犬
門の内部に置かれた緑の服を着た木の像
門の内部に置かれた水色の服を着た木の像
拝殿 正面

この日は拝殿に大きな注連縄や提灯が飾られていました。

拝殿 本殿 斜め
本殿 拝殿 右側面
本殿 拝殿 右後ろ斜め
本殿 背面
拝殿 本殿 後ろ左斜め
拝殿 本殿 左側面
東側の鳥居(明神鳥居)

熊野神社には南側と東側に鳥居がありますが、主流となっている鳥居は南側の鳥居の為、今回は南側の鳥居から入って拝殿までの写真を掲載しています。

熊野神社の境内はかなり広く、鳥居から拝殿までは距離があります。また、参道の途中には石橋と立派な門もあり、門の前には階段もあります。

拝殿は幅の広いどっしりとした建物で飾られていた大きな注連縄の印象もあって、「太古の昔のままの姿の荘厳な建物」という印象を受けました。

拝殿、本殿の周りは大きなスペースが設けられていますが、「鬼の修正会」の際はこのスペースを大松明が回る事になります。

境内の様子
石橋の手前にある石碑
門の近くにある石碑
手水舎

手水舎には竹の柄杓が置かれています。この柄杓を使って作法通りに手を洗う事ができますね。熊野神社にはもうひとつ手水舎が西側にあるのですがそちらの手水舎は屋根も水を出す場所もないので現在は使用されていないようです。

鐘楼

門の東側には鐘をつくための鐘楼があり、上の写真の右下に写っている階段は 「鬼の修正会」の際に大松明が通る階段でもあります。

西側にある石祠
西側にある小さな鳥居
巨木
巨木の下の石祠
巨木の下の石祠2
本堂の裏にある杉林
杉林の近くの石祠
石祠
御神木「梛の木」について
熊野神社 御神木 梛(なぎ)の木の看板

梛(なぎ)の木
神木 梛(なぎ)の木について書かれた看板

神木 「梛(ナギ)」

古来「梛(ナギ)」は神の宿る霊木として、熊野権現の神木にされています。

熊野大社の境内のご神木は、平安時代平清盛の嫡男で熊野三山(本宮大社、新宮大社、那智大社)造営奉行を務めた平重盛によってお手植えされたと伝わり推定樹齢千年。日本最大の「梛」で国の天然記念物になっています。

その昔、ここ筑後の国、広川の庄は熊野三山の神領(荘園)であったため、広福寺(坂東寺の旧名)の熊野勧請をうけ熊野三山から遣わされた目代(代官)は三大社の御形伐(御鉾三体)と「梛」の苗を携えてきました。

そして、神社の境内に植え御神木として敬い、祈ってきました。その後見上げるような巨木に成長し、神社や地域を守ってきましたが、昭和の本殿大改築の完成を見届けるかのように、現在のこの若木に神木の座を譲り渡しました。この「梛」は熊野大社神木の直径の孫です。

「梛(ナギ)」の葉の霊験

1.魔除け、災難除けのお守り「ナギ」の葉は海の平穏な状態「凪(ナギ)」に通じ災いを避け、旅路の安全を祈るお守りとして用いられました。平安時代後期には熊野詣でが盛んで蟻の行列と言われる程多くの人が参詣しましたが、帰りには大社から「ナギ」の葉を頂き、これを身につけ旅路の安全と、厄払い神のご加護を願いました。

2.男女の(えにし)を繋ぎ深めるお守り「ナギ」の葉は縦に細い葉脈が多数あって横には避けにくい事から男女の縁がきれない様、守り袋や鏡の裏に入れておく習俗があったそうです。北条政子が若き日に源頼朝と梛の木の下で愛を誓って結ばれたロマンが良縁が結ばれる縁結びの神木とされています。

また「ナギ」の葉は裏も表も同じようなので裏表のない夫婦生活が送れるとか。源頼朝と北条政子もナギ葉を二人で一枚ずつ持ってお守りにしていたと伝えられています。

熊野神社宮司 武基孝公

名木百選
名木百選 くすのき 筑後市26
くすのき(樹齢100年以上、幹周り3.6m)
名木百選 いちいがし 筑後市11
いちいがし(樹齢1000年以上、幹周り4.0m)
名木百選 くすのき 筑後市27
くすのき楠(樹齢不明、幹周り5.5m)

熊野神社の境内には筑後市の名木百選に指定されている巨木が三本あります。3本とも比較的、若い番号で西暦2000年(平成12年)に名木百選に指定されたようです。

特に27番のくすのきは根元部分に非常に幅があり(幹周りは5.5m)、大きくて迫力があります。また、イチイガシに関しては樹齢は1000年以上とされています。

鬼の修正会

筑後市熊野の熊野神社といえば「鬼の修正会(しゅじょうえ)」で広く知られていますが、その鬼の修正会の概要について以下に掲載しています。

鬼の修正会(一月四日から十日の土曜日執行)

熊野神社は延暦年中(約千二百五十年前)第五十代桓武天皇の勅願で紀州熊野三山大権現として勧請されました。

この祭りは別名追儺祭(ついなさい)との言われ神社建立と同時に無病息災を祈願する火祭りとして始められた鬼追(おにやら)いの儀式です。

神事の後、冷水で禊ぎをした若者たちが締め込み姿で燃え盛る三本の大松明を鐘、太鼓が打ち鳴らされる中「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声で境内を三周する光景は壮観であり福岡県の無形民俗文化財に指定されています。

夕刻には御神火(ごしんび)が移された約参百本の小松明を子どもたちが奉納します。

筑後市観光協会

熊野神社

観覧客向けの鬼の修正会のポスター、ここには「鬼夜」と書かれています。
鬼の修正会の時間割

地元の方以外の一般の方が観覧するのは主に21時からの「大松明」ですが17時からの「小松明」も割と参加されている方も多いようです。

地元の方以外で一番鐘~ 三番鐘に参加されている方はあまりいないようです。

鬼の修正会の詳細については以下のリンク先の記事をご覧ください。

 

熊野神社は神社の境内のみでも見どころが多い神社で現在では鐘楼のある神社も少ないので鐘を突いて帰る方も多いようです。また、熊野大社の流れをくむとされる御神木も見どころのひとつとなっています。

以上、筑後市熊野にある神社「熊野神社」のご紹介でした。

名称 熊野神社
住所 〒833-0055 福岡県筑後市熊野730
駐車場 あり

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1件の返信

  1. 2020年10月8日

    […] 筑後インフォ「熊野神社」福岡県筑後市熊野 今回は筑後市熊野にある神社「熊野神社」を紹介するよ! – 目次 – 駐車場について 鳥居から拝殿まで 境内の様子御神木「梛(ナギ)の木」に […]

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